つい最近も施工させて頂きました、スポット熱処理！
この施工方法についてお話しします。
この熱処理は、薬剤やドライアイス・スチームの届きにくい
個所に対して行う駆除方法です。

【棚の奥面。上には棚受けが少し見えます。】
今回、施工させて頂いた現場は、お部屋内に分解・移動のできない
作り付けの家具がありました。
そこで発生したトコジラミ。
その家具の中、棚受けが入る棚の壁面に、中空の部分がありました。
素材は木工製品でして、微妙に隙間のある作りになっており
そこからトコジラミが侵入していました。
もちろん、その中空部分の周りには血糞や卵が見受けられました。

【電気ドリルで穴を16か所開けていきます。】
中空の壁面に吸入用と排気用の穴2箇所を開けます。

【木工用の50パイの穴が開きました。】
底まで奥行きがありませんが板の厚みが10ｍｍぐらい。
仮に、ドライアイス処理やスチーム処理を壁面手前から
施工したとしても、中空部分にまで熱は伝わらず
トコジラミの虫体や卵などは死滅しません。
コレが熱伝導の良い銅板などの金属でしたら話は変わりますね。

【スポット熱処理を行います】
今回の場合、80℃からスタートし200度まで上げましたが
最終150℃設定で各箇所5分ずつの施工としました。
施工途中、何度か、非接触温度計で内部を含め温度を計ります。

【プレートを使用し穴を塞ぎました。】
施工後はこの様にプレートで覆います。
今後のメンテナンスの事も考え、ある程度の大きさの
プレートにしています。
色は似た色に、ウレタン塗料にて塗装しています。
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