害虫に勝利して薬剤に敗北する。(2015年2月16日)
こんにちは!
害虫バスターズの今西智洋です。
世界二位のシェアを誇る住友化学の商品。
ピレスロイド系薬剤の練り込まれた蚊帳は
蚊が媒介するマラリアに対して効果があるそうです。
Olyset_Bed_Net.jpg
昨年の11月に長崎大学で行われた
日本環境動物昆虫学会が行った年次大会では
蚊帳のトコジラミに対する効力として講演をしました。
以下、蚊帳の商品名・製造販売:住友化学(株)
①「オリセットネット」成分:ぺルメトリン
(一般的な市販薬剤にも使用されるピレスロイド系薬剤)
②「オリセットプラス」成分:ピペロニルブトキシド
(ピレスロイド系薬剤の共力剤)
(殺虫効果を上げる添加剤として)
(抵抗性のある蚊対策として)
強制接触試験および実地試験で、高い効果が得られた。
その事から、トコジラミ駆除に対して
利用できる可能性を示唆したそうです。
しかし、最近は、トコジラミの中にも抵抗性をつけたのが
出てきていて、有機リン系の薬剤でないと
効果が少ないと言われています。
また、世界保健機構(WHO)から世界初!
蚊のマラリア予防の推奨を受けて買い上げてもらう
はずだったが、リーマンショック後、先進国の国際機関への
資金の出資が鈍り、生産能力を拡大していた、住友化学は
誤算となったそうです。
そういった経緯から、対象害虫をトコジラミへ
向けた様にも思えます。
ピレスロイド系の薬剤を練り込んだ商品がどこまで
活用できるのか。
それならいっその事、有機リン系の薬剤を
含浸させた物の方が・・・なんて思っちゃいます。
どちらにせよ、人体に影響があるのは確かです。
【同商品に対する危険性を啓発したブログなど】
●リベラル21
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-2477.html
●特定非営利活動法人サパ
http://www.npo-supa.com/active/noyaku.html
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